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2016年10月13日 (木)

禁じられた遊び

twitterタグ消化、7rtで半脱ぎイチャイチャ太芥。
勝手に学パロしばりで書いてきて、さすがに半脱ぎイチャイチャは難しいかな……と思っていたのですが、ネタが振ってきたので最後まで学パロで突っ走ります。

ちなみにタグは正式には“#1rtでほのぼの太芥3rtで接吻太芥5rtでハグしてる太芥7rtで半脱ぎイチャイチャ太芥10rtでれっくす太芥らくがきを描くもしくは書く”でした。
私は8rtいただきましたので、今回の半脱ぎで終了です。
お付き合いいただきましてありがとうございました。

禁じられた遊び

二学期のメインイベントとも言える文化祭が終わり、太宰たち三年の生活はいよいよ受験の毛色が濃くなってきた。
この時期になると一応進学校の名で通っているこの学校は、三年で取得するべき学業はほぼ終えていて授業の内容も受験に備えた学内模試や復習に充てられることが多くなる。
文化祭の後片付けも終えてお祭り気分から日常を取り戻しつつある今日、昼休みを次に控えた四時間目である今の時間太宰のクラスは自習となっていた。
受験生である三年のクラスといえども自習時間はさざめきたつものである。周囲のことなど我関せず黙々とノートと向き合うものも居れば、友人隣人同士で言葉を交わし合いながら問題を解くもの、飽きたのか最初からやる気がなかったのか堂々と寝るものも居る。
太宰も目の前に参考書を広げペンを片手にしてはいるが、眺めているだけでその手を動かすことはなかった。
そうしてぼんやりしていると前の席で女子三人が固まって勉強していた方からクスクスと笑い声が聞こえてきた。暇をしていた太宰は女子たちの他愛ない会話に入っていくのもいいかと顔を上げて声を掛けようとする。そこで三人の顔が皆一斉に窓の外に向いていることが分かった。
何かあるのかと太宰も同じように窓へと視線を移すと女生徒たちの会話が耳に入ってきた。

「敦くんだ、かわいい〜」
「谷崎君も居るよ。あれ、三組だっけ?」
「一年生は体育なのかぁ。今日寒いのに外でサッカーとかかわいそ」

一年の三組……?
太宰は窓の外、眼下に広がるグラウンドに目を凝らした。芥川のクラスが三組だったからだ。敦の名前も谷崎の名前も芥川の口から聞いたことがある。
散らばってサッカーボールを追いかける群衆に芥川の姿を探す。特徴的な白い毛先は見つけやすい筈だ。キョロキョロと視線を彷徨わせていると、またしても女子の声が聞こえた。
「あ、あれ芥川君じゃない?今、敦くんにパスしたの」
「あ、ホントだ。ゴール近いのになんで自分でシュートしないの、もったいなーい」
「でも、敦くんがゴール決めたよ〜かっこいい〜」
きゃいきゃいと騒ぐのを余所に、ゴール近くと聞いてその辺りを探せば目当ての人物を見つけた。シュートを決めたという敦が芥川の肩を抱き喜んでいるのが見て取れる。残念ながら芥川はこちら側に背を向けている為顔が見えない。
芥川にぴったりとくっついて笑っている敦に軽い嫉妬を覚えたが、気のせいにする。
それよりも、ジャージの襟から覗く芥川の白い項に噛み付きたい衝動をどうしたものかと思っていた。



今日の昼休みは一緒に過ごせないというので放課後参考書を譲るから自宅に寄らないかと太宰は芥川を誘ってみた。確か今週芥川の図書委員の当番はない筈だ。
参考書を受け取るだけなら、という条件付きで肯定の返信をしてきたことに少々疑問を感じたが、とりあえず会えるならそれで構わない。昇降口で待ち合わせることにしてメールを閉じた。
文化祭準備で顔を合わせる日が途切れたことが身に染みたのか、一日一回は芥川に会って話さなければ物足りないようになっていた。
話すこともそうだが何より芥川に触れたい、触れ合いたいという思いが強くなっていることに太宰は気付く。
らしくないなあ、と呆れる自分がいる一方で、そんな風に特定の誰かに執着したことがなかった自分が自ら芥川を求めていることに悪い気がしない自分も存在していた。
この気持ちを恋と決定付けるにはまだ早い気もするけれど……
ニンマリとしながら太宰は放課後に思いを馳せて五時間目の予鈴を聞いた。

終業を告げる鐘の音を聞いたらすぐにでも教室を飛び出したかったのに、国木田に呼び止められた。提出物を忘れていると教えられ、その存在をすっかり忘れていた用紙を机の中から探し出し国木田に渡すという、時間にすれば数分のことだが早く芥川との待ち合わせに行きたい太宰には相当のロスタイムのように思えた。
投げつけるように国木田に渡すと受け取ったかどうかも確かめずに教室の扉へと足早に移動する。後ろで国木田が何事か騒ぐ声が聞こえたが、無視して廊下へと出て行った。
下校時間で廊下に溢れ出す人の波を掻き分けるように昇降口へと向かう。
自分のクラスの靴棚まで来ると面倒だとばかりに上履きを脱ぎ捨て、勢い良く棚の扉を開けて外履きと入れ替える。前のめりで歩み始めると靴棚の先に目当ての人物を見つけた。
「待たせてごめんね、芥川君」
太宰が後方から声を掛けると少し驚いた表情で芥川が振り向いた。
「いえ、僕も今しがた来たところです。急がれたのですか」
中途半端に靴に足を入れた太宰の足下を見て芥川が尋ねる。革靴ゆえに歩きながらでは上手く入らなかったのである。
「ああ、うん。ちょっとね、教室を出るのが遅くなってしまったから」
芥川が目で促すのでしっかりと靴を履き直す。足が靴の中に収まったら鞄を持ち直し、姿勢を正して芥川に微笑みかけた。
「じゃあ、行こうか」
頷く芥川と並んで、太宰は自宅への道のりを進んだ。

太宰の家へと歩く道中は他愛ない話で会話が弾んだ。
昼休みはどうしたのかと聞けば、英語の課題の終わらない友人を手伝っていたのだという。泣きつかれて仕方なく、と。
相手は誰かを聞いたところで知っている人物とも限らなかったが、話の流れで気がつくと誰?と尋ねていた。
「敦です。あ、以前にも名前を出したことがあると思うのですが、覚えておりますか」
ちょうど太宰の住むマンション前に着いてオートロックを解除するところだった。
敦、という名前を聞いて一瞬太宰の動きが止まる。昼間のグラウンドでの光景を思い出し、少しだけ面白くない気持ちになった。
「ああ、うん。覚えてるよ、確かお茶漬けが好物な子だよね。お弁当がそれの時があったって前に」
話を聞くに芥川の交友関係は広くない。クラスで特別浮いている風でもないだろうが、親しくしている人物となるとほんの少しに限られているようで、その中でも件の敦と谷崎の名前が出てくる回数が多いので数少ない友人の中に分類されるのだろう。
敦の話題が出るとやれ短絡的だの言動が幼いだの、一見すると悪口とも取れる体ではあるがその口調は優しく表情は柔らかい。進んで人の輪に入るようなくだけたタイプではない芥川が気を許している証拠だ。
「そうです。弁当を準備する時間がなかったからといって白飯と茶漬けの素を持ってきて、調理室で勝手に湯を沸かして……先生に見つかって大目玉をくらった」
太宰の声のトーンが僅かに落ちたことに気付かない芥川は思い出したようにクスリと笑い声を零し言った。
「そっか……」
太宰は呟いてエントランスの鍵を開けた。

エレベーターで上の階に上がり太宰の部屋まで来ると、芥川が玄関から先に入ろうとしないので太宰は首を傾げた。
「どうしたの?あがって」
「いえ、参考書を頂いたら帰りますので、ここで結構です」
微笑んで拒否の言葉を告げる芥川に太宰は不思議がる。
「ええ〜折角だからお茶でも飲んでいってよ。今日は寒いし少し温まっていけば。それとも、そんな時間もない?」
ちょっと大袈裟に声を出してみる。微かに眉を下げた芥川が「いえ……」と言うのを聞き逃さなかった太宰はさらに畳み掛けた。
「お昼も一緒出来なかったし、私はもう少し芥川君と話がしたいのだけれど迷惑かなぁ……」
近づいて顔を覗き込む。若干引き気味に芥川の頭が揺れたのが気になったが、意外に頑固な彼のことだこちらが押しの手を緩めるとすぐに帰ってしまうだろう。
ね、と言ってみせれば観念したように頷いた。
「では、少しだけ」
靴を脱ぎ始めた彼の手を取って太宰は笑顔で部屋の中に招き入れた。

あらかじめ用意してあった一学年の参考書の束をラグの上に座る芥川の傍らに置き、太宰はキッチンへと向かいお茶の準備をした。
お湯を沸かしながら参考書をパラパラと捲って眺めている芥川を見つめる。俯くことで露になった項の白が目に眩しかった。
沸いたお湯で紅茶を入れて芥川の居るテーブルへと運ぶ。湯気の立つカップをそれぞれ並べると太宰は当たり前のように芥川の隣りに座った。
「どう?いいのあった?」
顔を近づけながら聞くと芥川がすっと身体を引くのが分かった。おや、と思いながら顔を上げて相手を見ると、先ほどよりも幾分か距離を空けた芥川が答える。
「はい、どれも分かりやすいです」
一冊閉じて次の一冊へと手を伸ばすのを太宰は遮るように先回りし、芥川の手を取る。突然の太宰の行動に意図が飲み込めない芥川はたじろいだ。そして太宰が近づくのをやはり避けるように身体を後ろに引こうとする。
「ねえ、芥川君。どうしてさっきから離れようとするの?私、何か悪いことした?」
太宰が芥川の目を見つめて問えば、相手は視線を彷徨わせてから俯く。
「あの、えっと」と言いながら尚も掴んだ腕を離そうと動かすので、太宰は掴んだ手に力を込めた。その様子に話さねば許してもらえないと悟ったのか、俯いたままではあったが芥川が口を開いた。
「あの、今日は体育の授業があり汗をかいたゆえ、臭いますので……」

「……え?それだけ?」
太宰は拍子抜けしたような声を出した。確かに芥川のクラスが体育でサッカーをしていたのを見たが、今までだって何度も体育の授業の後に会っている。今日に限って何故そんなことを言うのか。
「だって体育の後に会うなんて初めてのことじゃないでしょう。今までも、それこそ直後にご飯一緒に食べたりしてるよ」
そんな風に太宰が思ったことを言えば、芥川がぼそぼそと話し出した。
「いつもは、太宰さんと会う約束をしている時は制汗剤を使っているのですが、今日は忘れてきてしまって……参考書を受け取って帰るだけなら問題ないかと思って、でもその、このように近づかれると臭いに気付かれてしまうのでは、と」
俯きながら気まずそうに視線を動かす芥川に太宰はぽかんと口を開ける。
家まで歩いている間だって芥川から汗の臭い等しなかったし、こうして距離を詰めている今だって汗臭い感じはしない。むしろ今まで制汗剤やらで抑えられていた芥川自身の匂いがするのかと、ちょっぴり興奮を覚えて嗅いでみたいとすら思った。

ので、実行した。
芥川の細い腕を掴んだまま太宰はすり、と身体を寄せ頬と頬が触れ合うのではという距離まで顔を近づけた。鼻を鳴らさないようにこっそり嗅いでみたが、やはり嫌な匂いはしない。
「全く臭わないけど、自分では気になるの?」
頭を移動させて正面から芥川の顔を見ればほんのり頬を染めているのが分かる。
「汗をかけば気にするものではないでしょうか……」
空いている片手で口元を隠し芥川が言った。それも一理あるがそれならそれで一言言ってくれればいいのに、と太宰は思う。不自然に避けるからこちらもショックを受けるのだ。
何だか少し腹が立って、次に悪戯心が起き上がった。ちょっと困らせて遊んでみようかな……太宰は芥川に気付かれないようににやりと笑った。
太宰は芥川の腕を掴んでいない方の手を相手のカーディガンの裾から侵入させた。白いYシャツ越しに芥川の脇腹を指の腹でなぞる。
「芥川君は痩せてるねぇ。肋とか数えられるんじゃないの?」
腰に巻かれたベルト上から肋骨へと掌を動かす。骨をひとつひとつ辿るように指を動かせば、くすぐったいのか芥川が身を捩った。
くすぐる時の要領で上下に触れば、くふっと言う声が芥川の口から漏れその身体が小刻みに震えた。
「だ、太宰さん、やめてください。くすぐったいです」
プルプルと震えながら抗議の声をあげる。太宰は思い通りの反応に気を良くし、さらに続ける。
「ねえ、本当に細すぎない?ちゃんと食べてるの?」
言いながらカーディガンの裾を捲った。服の上からでも分かる芥川の腰の細さに驚く。何度も抱きついてその腰に腕を回している筈なのに、改めて眼で確かめると簡単に折れてしまうのではないかと思うくらいだ。
両脇から挟んで胴回りの太さを確認しようと芥川の腕を抑えていた手も下ろして差し入れようとするが、捲り上げただけのカーディガンはすぐに落ちてきてしまう。
太宰は何の前触れもなくきちんと留められたカーディガンの釦を外していき前を開いた。
「え、あ、太宰さん……何を」
いきなりのことに慌てた芥川が自由になった両手で制してくるが、太宰は構わない。いいから、いいからと言って芥川の腰を両手で掴むように触った。
「うっわ……ほっそい」
驚いた声を上げながら太宰が芥川の腰から顔に視線を移動させると曇った表情で見つめられた。
「ん、どうした?」
やり過ぎたか、と声を掛けてみればはぁという溜め息とともに答えが返ってきた。
「鍛えようにも筋肉が付きにくい体質のようなのです……情けないので、あまり見ないでやってもらえますか」
囁くような声音に思わず手を引くとさっと隠すようにカーディガンの前を閉じられた。どうやらコンプレックスを突いてしまったらしい。身体を庇うように腕を組んで黙ってしまった芥川を見て、太宰は巫山戯過ぎたなと思った。

気まずい空気が流れる。このまま別れてしまうのはよくないと思い太宰は素直に謝った。
「嫌な気持ちにさせて悪かったね。悪ふざけが過ぎたね……」
真っ直ぐに眼を見つめて言うと芥川が泣きそうな表情をしていた。
「いえ、僕の身体が見目よくないのが悪いので」
「そんなことないよ。確かに痩せてるとは思うけど、見た目が悪いだなんてことはないからね。細くて心配になっただけなんだけれど、言い方が悪かったね」
出来るだけ優しく言って髪を撫でれば「ありがとうございます」の小さな声と微かな笑みが返ってきた。
離したら消えてしまいそうな笑顔に何だか不安になった太宰は芥川に尋ねてみた。
「抱きしめてもいい?」
「えっと、何故……」
太宰の意図が読み取れない芥川は首を傾げて聞いてくる。その姿はいつもより少し幼い気がした。くりくりとした目玉を見ながら太宰は「んー」と考える振りをしてから告げる。
「仲直りのハグ……かな」
「喧嘩をしていたのですか?」
「そういう訳じゃないけど、このままギクシャクしたまま帰っちゃうのは寂しいなぁと思って」
どう?と窺ってみればこくりと頷いてくれたのでほっとして腕を広げた。ぎゅう、と力を込めて抱きしめる。その体温に安心した太宰はほぅっと息を吐いた。じんわりと温もりが染みたところで、芥川の額に自身の額をつけてじっと見つめ合った。
「キスをしても?」
問えばうっすらと朱に染まった頬で囁いてきた。
「今日はどうしたのですか?ひとつひとつ尋ねてきて……その度ごとに聞かれるのは少し恥ずかしい気がします」
「うん。で、いいの?」
重ねて聞けば瞼を伏せて「どうぞ」と言われた。短くありがとうと言って唇を塞ぐ。
いつもより気持ちが走って、すぐに舌を薄く開かれた唇に差し込んだ。荒々しく舌を動かし芥川の唇を貪る。もっともっとと強請る心が太宰の口を性急に動かし、芥川の口から苦しそうな声が漏れた。

足りない……
気付くと太宰は芥川の身体を腰を下ろしていたラグの上に押し倒していた。
初めてのことに驚きの表情を浮かべ狼狽える芥川。「えっえっ」と目を白黒させる芥川を余所に太宰は投げ出された彼の右手に自身の左手を重ね指を絡ませた。空いている右手で芥川の顎を撫で、再度口付ける。
くちゅくちゅと音を立て吸い付く合間に、右手は芥川の頬、耳たぶ、首筋、肩と撫で触れていく。困惑しながらも芥川は太宰の舌の動きに合わせて健気に応える。
押し倒されたことによってカーディガンがはだけて、またシャツを纏った細い腰が露になる。唇は塞いだままそこも右手で摩った。
ピクリと揺れる芥川の身体、太宰は腹の横から前へと手を動かして胸に触れる。どくどくと響く鼓動を掌に感じて思った。

ああ、私はこの子を手放したくないのだ。

酸素を奪い切るのではないかと感じるほど口づけを続けた頃、押さえられていただけの芥川の手が縋るように太宰のそれを握り返してきた。
一度唇を離し、潤んだ瞳を見つめて、それから太宰は芥川の白い首に紅い痕を付けたのだった。

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