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2016年10月22日 (土)

かわいそうだね?【太芥】

診断メーカーさんで遊んだ結果、
ひろすけの太芥の新刊は「かわいそうだね?」です。書き出しは「久しぶりに一番に目覚めたので、ひっそり家を抜け出した。」
と出ましたので、ちょろっとだけ書いてみました。続きません。

かわいそうだね?

久しぶりに一番に目覚めたので、ひっそり家を抜け出した。
隣の部屋で眠る妹を起こさないように、慎重にドアを締め足音を立てないように廊下を歩く。玄関でしゃがみこんで靴を履く。外に出ると朝の冷たい空気が頬を撫でた。
マンションと外階段を足取り軽く降りていく。朝焼けに照らされた街に降り立つ。
気の早い雀が囀ずるのを横目に、まるでジョギングかと思うようなリズムで駆ける。

約束をしている訳じゃない。だけど、あそこに行けば彼がいるような予感がした。
神社に続く階段の麓まで来ると、あとはここを登るだけ。一度立ち止まり呼吸を整え、一気に駆け上がった。
赤い鳥居が見えて朝靄の中に狛犬が現れる。阿吽の犬の阿に寄り掛かった人影が動いた。

「やあ、おはよう」

笑顔で手を挙げて挨拶する相手に、走ってきた僕は直ぐに声を掛けられない。お互いの顔が見える距離まで近寄ってから大きく頷いてみせた。はあはあと肩で息をする僕に彼は満足そうに笑って、白い毛先を摘まんできた。

「こんなに息を切らせて、そんなに私に会いたかったのかい?」

毛束を弄んでいた手が僕の頬に触れる。
じっと相手の目を見つめ、再度頷けば彼はゆっくりと顔を近づけてきて囁いた。

「私にこんなにも囚われて…」

ーかわいそうだね?

告げた唇はそのままこちらの唇に落ちてきた。

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